COLUMN

LOGITOソリューションの自動化で描く未来型製造業の現場~パレタイズ搬送~


製造業における自動化は、生産性向上やコスト削減のカギとして注目されています。

特に工場や物流のすべてに関わる「パレタイズ搬送工程の自動化」は、労働力不足や作業効率の向上に大きく貢献するでしょう。

この記事では、製造業の自動化のトレンドや自動化が進む背景について解説し、IoTとAI技術を活用したパレタイズ搬送の自動化についてご紹介します。

また、現在のパレタイズ搬送の課題に着目し、解決のためにLOGITOが提供する最新のソリューションについても具体的に解説していきます。

この記事を読めば、未来の製造業の現場がどのようになっているのか、すべての製造業の将来性を感じ、貴社の生産性向上に役立つ知見を得ることができるはずです。

次世代の製造業をリードする一歩を踏み出しましょう!


目次


1.製造業の自動化の現状

近年、IoT、AI、ロボット技術の進化により、従来は自動化が難しかった工程にも自動化の波が押し寄せており、製造現場は大きな変革期を迎えています。

まずは製造業の自動化の最新トレンドと、急速な進展の背景について解説していきます。

1-1 進む製造業の自動化と最新トレンド

製造業の自動化は、単なる機械化にとどまらず、データ活用による生産管理の最適化や予知保全など、より高度で複雑な領域へと進化しています。

その中でも、特に注目すべき最新トレンドは次の通りです。

協働ロボットの急速な普及

組み立てや仕分け、コンベアへの移送など、人とロボットが同じ空間で安全に作業できる協働ロボットの世界市場は急成長しています。

矢野経済研究所によると、2024年には前年比47.9%増の9万2496台に達するとの予測も公開されています。

AIによる品質検査の高度化

最新のAI外観検査ソフトウェアは、「分類」「検出」「領域抽出」「良品学習」など、検査ごとに最適なAIを選択することで高精度化を実現しています。

これにより、従来の目視検査よりも精度よく複雑な検査も柔軟に対応できます。

IoTによる生産ラインの見える化

IoTを活用した生産ラインの見える化も急速に進んでいます。

設備に搭載されたコントローラやセンサからデータを収集・解析し、稼働監視用ソフトウェアで見える化することで、生産状況のリアルタイム把握や異常傾向の早期発見、予知保全が可能になっています。

さらに、異なる拠点間での迅速な情報共有により、グローバルな生産体制の最適化も進んでいます。

デジタルツインの活用拡大

現実世界の工場を仮想空間上に再現するデジタルツイン技術は、生産ラインの能力評価や将来的な動作予測、現場の運用オペレーションの事前検証に広く利用されています。

この技術により、マシン設備の最適な導入台数の決定や、納期に対する生産能力の予測、設備故障時の例外的なオペレーションの事前検討などが、低コストかつ短期間で実現可能となっています。

1-2 製造業の自動化が進む背景

製造業の自動化が加速している背景には、次の5点が挙げられます。

●少子高齢化による労働力不足

●熟練技術者の高齢化による技術継承の困難

●グローバル競争の激化

●消費者ニーズの多様化

●先端テクノロジーの急速な進展

こういった状況から、製造業の現場は、いまよりも少人数で、コスト削減、生産性向上、品質保証を同時に達成する必要が生じています。

これらの課題を解決する手段として注目されているのがデジタル化です。

IoT、AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの先端技術の進展により、生産管理や品質管理の効率化が可能になったことで、大企業だけでなく中小企業にとっても「自動化」が現実的な選択肢となってきています。

自動化については、下記資料でも詳しく取り上げていますので、参考にしてみてください。

【画像クリックでご覧いただけます】



2.製造業におけるパレタイズ搬送の自動化に注目!

製造業の現場では様々な自動化が進められています。

今回は、その中でも製造・物流のあらゆる場面で必要不可欠な「パレタイズ搬送」に着目し、自動化の方法やメリット、現状の課題を取り上げていきます。

2-1パレタイズ搬送の自動化の方法

パレタイズ搬送の自動化には、3つの方法があります。特徴を解説していきます。

パレット搬送コンベア

パレット搬送コンベアは、コンベアを用いてパレットを水平方向に自動搬送する方法です。

自動倉庫への入出庫ラインやパレタイザー、ストレッチ包装機への投入・排出ライン、別棟への搬送ラインなどで使用されますが、設置型のため広いスペースが必要です。

特に工場内の生産ラインや物流センターの入出庫エリアなど、固定的なレイアウトで継続的な搬送が求められる場所に適しています。

パレット搬送ロボット

パレット搬送ロボットは、AGV(Automatic Guided Vehicle)やAMR(Autonomous Mobile Robot)などの自動搬送車を用いて、パレットを柔軟に搬送する方法です。

AGVは磁気テープやビーコン、バーコードを検知して固定された経路を走行し、AMRはセンサーから自己位置を推定して自律的に移動します。

これにより、通路幅を狭く設定でき、作業スペースの効率的な利用が可能です。

パレット搬送ロボットは、レイアウト変更が頻繁な場所や複数の搬送ルートが必要な場合にも対応できるため、工場内の生産ラインから倉庫、出荷エリアまで幅広く活用されています。

特にフレキシブルな生産ラインや多品種少量生産を行う工場、複雑なレイアウトの物流センターで効果を発揮します。

無人フォークリフト

無人フォークリフトは、自動運転技術を用いてパレットを搬送する方法です。

従来のフォークリフトの機能を保持しつつ、パレットの積み下ろしや保管棚への出し入れ、トラックへの積み込みなどを自動で行います。

特に大規模な物流センターや生産工場、高所作業が多い倉庫などで効果を発揮し、人間による作業が困難な環境に適しています。

従来のフォークリフトと同様の動きが可能なため、設備や作業フローを大きく変更せずに自動化できます。

2-2 製造業の現場にパレタイズ搬送の自動化を導入するメリット

パレタイズの自動化には、次のメリットがあります。

●作業効率の向上

●作業負荷の軽減

●安全性向上

●作業精度の向上

パレタイズを自動化すれば、スループットが向上してより短時間で多くの製品を処理できるようになります。

従業員の繰り返し作業や注意が必要な危険な作業の負担も減るため、怪我などのリスクも低減できるでしょう。

労働環境が改善することで、離職する作業員も減る可能性があります。

また、これらの機械は一貫した精度で製品を積み重ねるため、ミスを最小限に抑えることが可能です。

人間よりも早く正確に作業を行える上に稼働し続けることも可能なため、作業効率の大幅な向上が見込まれます。

2-3 現在のパレタイズ搬送の課題

パレタイズ搬送の自動化には多くのメリットがありますが、いくつかの課題も存在します。

まず、ロボットの導入には、段差への対応や通路のスペース幅など、使用環境を整える必要があります。

また、高所への収納にはAGVやAMRといった搬送ロボットだけでは対応できず、リフトやフォークリフトが必要となります。

使用環境整備や複数のシステムの導入には高額な初期投資が必要となるため、特に中小の製造現場では自動化に踏み出せないというのが現状でしょう。

また、ロボットの導入コストやリスクを考え、段階的な導入が薦められていますが、ほかの自動化システム導入時に連携が上手くいかないことやメンテナンス作業が複雑になってしまうということもあります。

しかし、パレタイズ搬送の自動化技術は日々進化しており、多様なニーズに応じて様々な技術が活用されています

次章では現状の課題解決に一歩進んだ取り組みをしているLOGITOのソリューションを紹介します。

3.自動化ソリューションLOGITOの未来型パレタイズ搬送とは

LOGITOでは、アーム式パレタイズやコンベア、ロボット、無人フォークリフトといった、パレタイズ搬送の自動化に関わるすべてのソリューションを提供しています。

その中で注目なのが、国際物流総合展2024でもご紹介した、新時代のパレットハンドリングロボットです。

新時代のパレットハンドリングロボットのご紹介はこちら

LOGITOの未来型パレタイズ搬送ソリューションがどのように上記の課題を解決していくのか、見ていきましょう。

高所への重いパレット収納を1台で

AGVやAMRを用いたパレタイズ搬送は、狭い通路スペースでも運用可能ですが、高所への格納にはリフトが必要なため、複数の設備を投入する必要がありました。

一方、フォークリフトを利用すれば高所へのパレタイズ格納を1台で行えますが、広い通路幅が求められていました。

この課題に対し、LOGITOの無人フォークリフトは、従来の複数台の設備を1台で賄え、導入コストを抑えつつ省スペースでの自動化が可能となりました。

1台からでもパレタイズ搬送の自動化の効果を発揮してくれるため、「何か1つから自動化をはじめたい」という中小規模の現場に適しているソリューションといえます。

包括的なソリューション提供で自動化の段階的導入を支援

LOGITOは、パレタイズや搬送だけでなく、部品の検品、ピッキング、保管など製造に関わるすべての工程を自動化するソリューションを提供しています。

そのため、各工程ごとに段階的に導入しても、スムーズな連携をとることができます。

また、LOGITOは多様な自動化機器やシステムを統合し、既存設備や新たに導入する機器との連携も可能。

ひとつのプラットフォームで管理することができ、高度なセンサー技術を活用して環境や稼働状況をリアルタイムで把握します。これによりメンテナンスもしやすく、生産ラインの稼働率を最大限に保つことができるでしょう。

4.まとめ

製造業における自動化は、生産性向上やコスト削減の観点から、もはや必須の取り組みと言えるでしょう。

特に人手不足が深刻化する中、単純作業の自動化は喫緊の課題です。

この記事では、製造業における自動化の現状とメリット、そしてパレタイズ搬送の自動化に焦点を当てご紹介しました

従来のパレタイズ搬送は、高所が苦手で複数のロボットや設備を必要としていましたが、LOGITOはこの問題を解決。

1台からでも効果のある自動化のソリューションを実現し、大企業だけでなく中小企業の工場の自動化も支援しています

LOGITOはパレタイズ搬送だけでなく、工場全体の自動化を支援するシステムを提供しています。

詳しくはこちらの資料をご参考ください。


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