棚搬送AGVとシステムを連携させ工程間搬送の自動化と保管の属人化を解消

AGV・システム導入前の状況

社内の物流センターにおいて、窓枠の組み立てに使う小部品の種類が多いため、従来使用していた棚に置ききれず、パレットや棚以外の場所で保管するため、移動距離が伸び、業務効率の低下や身体的負担が生じていました。
また、一部の作業者のみが保管されている場所を把握しているため、管理が俗人化されてしまい作業時間のばらつきが出ていました。
これらの現場課題に加え、今後加速する作業者不足の懸念もあり、自働化による作業の効率化・平準化を目指し、試験的に自働化システムを導入することになりました。

導入システムのイメージ

オペレーション(入庫・出庫)

1. 

   ➀お客様上位システムからWCSに入庫や出庫の指示を出します。

2. 

   ②指示を受けたAGVが、指定された棚を自動で作業ステーションまで運びます。

3. 

   1. ③作業ステーションでは、PPS（プロジェクションピッキングシステム）を導入しています。
      
      1. （1）入庫：PPSが連動して入庫する棚の間口を作業者に照射して指示します。これにより作業ミスの発生を防ぎます。
      2. （2）出庫：PPSが連動して出庫する棚の間口を作業者に照射して指示します。SAS（シャッターアソートシステム）が連動していて出荷先を指示します。指定されたシャッターが開きセットミスを防ぎます。

AGV・システムの導入後、作業者負担の軽減と属人化していた作業の平準化を実現

システムの導入により、大きく2つの効果が認められました。

1. ①作業者が長い距離を歩く必要がなくなり業務効率や身体的負担を軽減
2. ②俗人化していたピッキング作業の平準化が進み、誰でも作業可能

このように、導入検討当初に設定した改善目標を達成することができました。これ以外にも作業ミスを未然に防ぐ効果もあり、作業環境は大幅に改善されました。