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人手を伴う工場内物流の搬送工程の「リスク」と「ミス」を回避する方法を解説




搬送工程とは、前工程と次工程(指定場所から指定場所まで)の間で部品を搬送し、製品を完成させるには必要不可欠な工程です。
人手による作業では、どうしても「リスク」や「ミス」があり、軽減する方法が必要です。
本記事では、搬送工程の課題や解決策についてご紹介します。

目次


搬送工程とは


搬送工程とは、前工程と次工程(指定場所から指定場所まで)の間で部品を搬送し、製品を完成させるには必要不可欠な工程です。製造業や倉庫業などの産業において、生産ラインや倉庫内での物品の取り扱い、運搬、保管を効果的に行うために重要です。

人手による搬送工程における課題


工場内物流における搬送工程は、部品や資材などを最適なタイミングで必要な場所に必要な量を運ぶ役割があり、現在は手押し台車などを用いて人手で行っているケースが多く見られます。そのため、ピックアップや数量間違いなどのヒューマンエラーが起こりやすく、余計な時間やコストの発生、時には、事故や機械故障等を起こす可能性もあります
また、人手の作業の場合、重たい荷物を持ち上げたり運んだりを繰り返す作業など重労働であることから身体的負担がかかります。

ヒューマンエラーが起こりやすい

搬送工程を人手によって作業を行う場合、ピックアップや数量間違いが起こりやすく、 そのミスを修正する為に、余計な時間や時にはコストが発生することがあります。 作業員の疲労や集中力の低下、モチベーションなどによっても、作業効率やミスが出ることもあります。

ミスによる修正の時間ロス、信頼低下など

人手によって搬送作業を行う場合、部品の種類や個数、または正しい場所に運ばれないなどのミスが発生します。そのミスにより、修正の為の時間ロスが発生します。また、出荷に関わる場合は、ミスをすることで取引先からの信頼が低下する恐れも考えられます。

事故発生の危険性

注意をしていても、焦っていたり、疲労により集中力が低下していたりすると、縦横無尽に人が運搬するため、ぶつかったり、手押し台車から荷崩れを起こすことがあります。重い荷物の場合は、台車への積み込み・積み下ろしの際に危険を伴うため、事故が発生する恐れもあります
万が一事故が起こった場合には、現場だけの対応だけでなく、労災対応など、社内で多くの時間を要することが考えられます

人手による搬送工程のミスの軽減方法


ミスを軽減する策として、分かりやすいマニュアル化や保管場所の工夫をすることで、搬送におけるミスを抑え効率的な運用が可能な場合があります。

①作業リストの単純化

作業の煩雑化や、過度な集中によるミスを回避するために作業リストを単純化する工夫が必要です。

②保管場所の工夫

見間違いによるケアレスミスを防ぐためには、類似商品は離して保管したり、わかりやすい目印を設置したり、誰でも見てすぐわかるように、常に整理整頓するように保管場所の工夫とその維持をするように意識することが大切です。

③衝突を避ける工夫

人が行きかう工場内は、人がいることがわかるような見渡せるレイアウトや各自が鈴を携帯すること、人が通った際に音が鳴るアラームを設置することで衝突を防ぐことができます。

しかし、どれだけ工夫や対策をとっても、人的なミスを完全にゼロにすることは難しいため、人手を介さない業務方法が注目されています。 次章では、搬送工程のミスを回避するための方法について説明します。

搬送工程のミスを回避するための方法

搬送工程のミスを回避するための方法として、業務の自動化が挙げられます。搬送の過程で人が介在しなくなることで、荷物の確認漏れや事故などのリスクを低減することができます。
人が介在しない主な方法として、搬送ロボット「AGV・AMR・AGF」と「コンベア」の導入が挙げられます。 以下ではAGV・AMR・AGFについて解説しています。

AGV(無人搬送車)とは?AMRとの違い・導入メリット・活用事例を紹介

AGV・AMRの工場での活用方法とは?工程間搬送を実現するまでの導入課題と注意すべきポイントを解説

AGF(無人搬送フォークリフト)とは? よくある課題・導入が求められる理由 を解説


ただし、導入を検討するには、各方式の特性と、検品した製品との相性を考慮することで、どの方法が適しているかを選定する必要があります。

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