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構内物流における誤出荷・誤納品の発生原因と防止対策。起因となるミスやタイミング、影響範囲について解説



構内物流における誤出荷や誤納品は、入荷から保管 ・ ピッキング ・梱包前の検品などのタイミングで発生します。作業効率の低下だけでなく取引先からの信頼にも影響するため、未然に防ぎたいと考えている担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では誤出荷・誤納品の原因や影響範囲を把握し、効果的な防止対策について紹介します。誤出荷・誤納品を削減したい、発生しない仕組みを知りたいご担当者はぜひご覧ください。

目次


誤出荷・誤納品が発生する原因

誤出荷・誤納品が発生する原因は、作業の標準化をしていないことと、人に依存した確認体制が根底に挙げられます。
作業の標準化とは、効率よく、ミスなく、安全に、かつ誰にでもできることを指します。作業者に「考えさせない」「探させない」「歩かせない」指示を出す作業設計が必要になります。 人に依存した確認体制とは、各作業において人が判断する体制になっていることで、これにより「誤品」「数量・入数ミス」「出荷指示ミス」の3つのミスが発生することが多くなります。
誤出荷・誤納品などのヒューマンエラーはなくならないため、発生した際の対処及び発生するリスクの低減を実現するための取り組みが重要です。
また、対策を怠ると、顧客・取引先からの信頼低下・在庫情報との乖離など様々な問題が起こる可能性があるため、未然に発生タイミングと原因を追及しておく必要があります。
次章では、誤出荷・誤納品によって生じる影響範囲について詳しく説明します。

誤出荷・誤納品によって生じる影響範囲


誤出荷・誤納品によって生じる影響はどのようなものがあるでしょうか。ここでは具体的な影響範囲を5つ紹介します。

作業効率の低下

取引先への謝罪、返品対応、正しい商品の再出荷から、誤出荷による在庫差異の確認など、通常業務のほかに多くのオペレーションが発生します。その対応に追われ通常の運営にも支障をきたす可能性があり、また、原因の特定や防止策への対策も早急に行う必要があります。

物流コストの増加

誤出荷・誤納品によって生じる対応に充てられる人件費、返品・正しい商品の再出荷に必要な配送費などコストの増加や受注キャンセルが発生する場合もあります。誤出荷・誤納品が頻発すると企業経営に影響があるでしょう。
また、誤出荷・誤納品の削減がコストの削減につながるため、改善に向けた対策が重要です。

在庫差異の発生

誤出荷が発生するとデータ上の在庫と実際の在庫に差異が生まれデータ上は受注可能でも、実際には欠品となってしまいます。
欠品だけでなく過剰在庫の原因にもなるため、 いつ、どこで違いが生じたのかを調査するなど、該当商品や数量の誤差を明確にして調整する作業が必要です。
また、その修正のための管理コストや廃棄のリスクなどさまざまな損失につながるため、欠品しないよう安全在庫への考慮も重要です。

取引先からの信頼低下

取引先(購入者)からの信頼低下は販売機会の損失に繋がります。どんなに取扱商品が良くても、トラブルが多く、必要なときに必要な商品が届かないのなら取引をしたくないと考える取引先は少なくありません。取引先との信頼を失うだけでなく、自社ブランドのイメージを低下させてしまう原因にもなりかねません。

個人情報の漏えい

商品のお届け先を間違えてしまうことは、個人情報の漏洩に直結します。特にECサイト通販事業者側にとって深刻な問題であり、ブランドイメージにも大きく影響を及ぼします。
実在する名前、住所、電話番号などが流出するため、ユーザーが直接被害を受ける可能性があり、訴訟などの大きなトラブルに発展する可能性があることは企業にとって大きなリスクです。


上記のように多くのリスクが発生する可能性があるため、未然に発生タイミングと原因を追及しておく必要があります。

では、具体的にどのようなタイミングで誤出荷・誤納品が発生しているのでしょうか。

誤出荷・誤納品の起因となるミスと発生タイミング


誤品

誤出荷の原因として特に多いのがピッキング作業時です。カラーやサイズ展開の多い商品でのピッキングは、特に注意が必要です。また、商品番号や商品名が似ている場合も間違いが起こりやすいので、徹底した確認作業が必要になります。
発生パターン:違いやサイズ違い、品番違いなど、商品自体を取り違えて納品してしまう
発生タイミング:入荷から保管 ・ ピッキング ・梱包前の検品

数量・入数ミス

発生パターン:届いた商品の数量が、購入した数量を間違えて納品してしまう
発生タイミング:数え間違い・単位間違い・ 梱包前の検品

出荷指示ミス

注文情報を受けて出荷指示を出す時点で間違っていることがあり、特に手入力で注文情報を反映させている場合に間違いが起きやすいです。
発生パターン:本来とは異なるお届け先に納品してしまう
発生タイミング:送り状伝票の貼り間違い・手書き伝票の書き間違い

誤出荷・誤納品への対策

人手で作業している限り、誤出荷・誤納品などのヒューマンエラーはなくならないため、発生した際の対処及び発生するリスクの低減を実現するための取り組みが重要です。ここではその対策をご紹介します。

仕組み化・マニュアルの徹底

人的ミスが起きない・起きても問題を最小限に抑えられる状態を徹底することが重要です。入荷とロケーション管理の徹底、作業マニュアルの作成、十分な作業スペースの確保など、さまざまな仕組み化・マニュアル化が必要です。


システム導入による人的リソースを最小限にする

システムを導入することで、ヒューマンエラーの発生する可能性を最小限まで低減し、かつ従業員の熟練度に問わず、誰でもミスなくピッキングができるようになります。

構内物流の誤出荷・誤納品課題を解決にはLOGITO

誤出荷・誤納品が発生する原因は人による確認体制です。人が判断することで起こることが多い傾向にあります。放置すると、顧客・取引先からの信頼低下・個人情報の漏えい・在庫情報との乖離が起こり、ムダなコストが発生等、多くのリスクが発生する可能性があります。未然に発生タイミングと原因を追及しておく必要があります。LOGITOでは、そのような課題を抱えているお客さまに最適なソリューションをご提案いたします。

以下「工場の構内物流における最大課題と解決法」は、物流現場の課題別に詳しく解決策を紹介しています。誤出荷・誤納品を削減したい、発生しない仕組みを知りたいご担当者はぜひご覧ください。

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