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工程別で解説!構内物流省人化を実現するために導入すべき搬送機器・ロボットとは




物流現場の搬送工程では人手だけではできない作業も多く、さまざまな機器やロボットが活躍しています。しかし、こうした機器を導入したいものの、どの工程でどのようなものを導入すべきかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、搬送機器・ロボットの種類や導入のメリットをご紹介します。



目次



構内物流における搬送工程とは

構内物流では、入出庫・保管・製造・梱包などさまざまな工程で搬送を行います。また、製造業では特に、工程間での搬送を効率化することが重要になります。以下では「製造現場の工程間搬送」について解説します。

製造工程間の搬送

入出庫・保管・製造・梱包といった工程は、それぞれ行う場所が離れているため、工程が変わるごとに都度「搬送」の作業が発生します。
たとえば、対象物を工作機械に設置したり、加工後の製品を取り出して、次の加工場所に運んだりするシーンなどです。


製造工程間の搬送では、多くの荷物をさまざまな荷姿で取り扱いますが、対象物は大きさや形状も多様であり、大きなものや重いものを人手だけで搬送することは現実的ではありません。そこで物流現場では、さまざまな搬送機器が活用されています。


以降ではどのような搬送機器があるのが、ご紹介します。

搬送機器・ロボットの種類

搬送機器には重量のあるものを安全に運ぶものや無人で自動走行するロボットなどの種類があり、用途によって使い分けられます。特に代表的な搬送機器は以下4種類です。

搬送コンベア

搬送コンベアは、構内、特に製造ラインの搬送を担うものとして標準的に活用されている機器です。電動で動くタイプや、人力や傾斜の力を使ってローラー上を移動するタイプがあります。また、直進やカーブ、高低差の移動が可能であり、その形状もさまざまです。
主にパレット・通い箱などを運搬しますが、運搬物によって最適なコンベアを選ぶことが重要です。

昇降装置

昇降装置は、人手で行うには危険な重量物の上下移動を省人化し、高い安全性と効率性をもってフロア間の搬送を実現する機器です。数十kg程度のものを搬送する小型の装置から、大量の製品を一気に搬送できる大型のものまであります。特に保管時の移動に活用されます。

無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)

無人搬送車(AGV)は、人の代わりに対象物を搬送する車輪のついたロボットです。構内に設置された磁気テープに沿って走行するタイプや、QRコードを読み取って決められたルートを走行するタイプなどがあります。運搬方法についても、モノを上に載せる台車型や、パレットやカゴの台車を連結して運ぶ牽引型などさまざまです。
導入メリットとして、作業者の負担軽減や人手不足の解消が見込めます。

自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)

自律走行搬送ロボット(AMR)も、AGVと同じく無人で搬送を行うロボットですが、搭載されたセンサーで自己位置を推定するため、自立走行が可能という特徴があります
AGVと違い磁気テープを設置する床面工事が不要で、QRコードの汚れを心配する必要もありません。センサーで人や障害物を自ら察知し、自動で回避できる特徴も持っています。


AGVの導入メリットやAMRとの違いについては、こちらの記事で解説しています。

5分でわかるAGV(無人搬送車)とは?AMRとの違い・走行方式・搬送方法・導入メリットをまとめて解説


搬送工程に求められるソリューションは以下ページでまとめておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

搬送工程における自動化ソリューションはこちら


搬送機器・ロボットの3つの導入メリット



上記のような搬送機器を導入することで、安全性の向上や省力化といったさまざまなメリットを得られます。

メリット①:安全性・品質の向上

人手による搬送作業を機器が代替するため、事故のリスクを防げます。
特に重要なのが接触リスクの低減です。ここで言う接触リスク低減とは、人と物の接触によるケガの防止に加えて、製品や部品の破損リスク軽減も含みます。
また、人が搬送する場合は、作業者の熟練度や集中力によって事故が起きるリスクが左右されますが、搬送機器であればそのような心配も要りません。
破損のリスクが軽減されることで、品質の向上にも寄与します。

メリット②:モノの動きを管理できる

人手による搬送では、搬送されるモノの動きを完全に管理することはできません。また、誤操作や集中力の低下などにより、通常の搬送ルートから外れたり搬送スピードが落ちたりする可能性もあります。
一方、搬送機器を活用すれば決められたスピードで同じ作業を行うことが可能です。たとえばAGVなら、磁気テープなどに従って動くため導線を完全にコントロールでき、搬送スピードも一定のためモノの動きを管理できます。

メリット③:省力化による人材不足への対策

搬送工程を自動化することで、省力化を実現できる点もメリットです
作業人数が減ることに加え、重量物の搬送や繊細なモノの搬送で求められる熟練作業者の確保・育成にかかるコストも削減できます。
少子高齢化などを背景に物流業界では労働力の確保が課題となっていますが、機器の導入により省力化を実現することで、人材不足の問題に対処でき、生産性向上による長期的なコスト削減も可能です。


以下記事では、製造・物流現場の人手不足を改善する方法をご紹介しております。現場の人材不足でお悩みの方は、ぜひご覧ください。

製造・物流現場の人手不足を改善するためのヒント


LOGITOの搬送機器・ロボットのご紹介

第一実業が提供する製造業や倉庫業等の企業様向けに物流の自動化を図るソリューションサービス「LOGITO」では、ご紹介した各種搬送機器・ロボットを取り扱っており、低コストかつ顧客に合わせたトータルコーディネートを行っております。


各種搬送機器・ロボットの一例は以下の通りです。

コンベア

パレットや通い箱など、さまざまなタイプに合わせたコンベアをラインナップしています。直進やカーブ、合流、高低差にも対応したコンベアをお客様のご要望に合わせ最適に配置し、ライン立ち上げ時間を大幅に短縮できます

昇降リフター

人手で行うには危険を伴う重量物の上下移動が可能であり、その運搬速度と精度は高い水準を実現しています。また、安全装置を幾重にも備えており、設備・貨物・人員への高い信頼性を確保しています。

AGV・AMR

最新の自動運転アルゴリズムが搭載されたAMRシリーズを取り扱っています。


物流倉庫や製造現場での部品や精密機器の搬送に適しており、お客様の倉庫にて運搬が想定される製品の重量に合わせたカスタマイズが可能です。
また、豊富な導入実績があるため、短期間での運用スタートを実現できます。

事例紹介 棚搬送AGVによる自動化はこちら


ご紹介した各搬送機器・ロボットはソフトウェアでつながっているため、システムの連携が可能です。

LOGITOが取り扱う各種搬送機器・ロボットにご関心のある方は、こちらのページより各種カタログをご覧ください。

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