COLUMN 物流自動化に関するお役立ちコラム
物流業界は今、大きな転換点を迎えています。eコマースの急成長、人手不足の深刻化、そして顧客ニーズの多様化により、従来の物流システムでは対応が困難になってきました。
この課題を解決するのが、物流DXとスマート物流です。
本記事では、物流DXの必要性とその最終目標であるスマート物流について解説し、さらに、第一実業が提供する自動化ソリューション「LOGITO」および物流ロボティクスの活用例として、注目の搬送・保管ロボットの概要をご紹介します。
デジタル技術を駆使した新しい物流の形が、業界にどのような変革をもたらすのか、そしてそれがビジネスにどのような価値を創出するのか、具体的な活用方法とともに探っていきます。
▼関連資料
目次
物流DXは、国土交通省の定義に基づき、機械化・デジタル化を通じて物流業界全体のビジネスモデルや業務プロセスを根本から変革することを目指しています。この変革が求められる理由には、次のような社会的背景があります。
これらの課題に対応するため、物流DXの導入は業界全体で加速しています。
物流DXの重要な目標のひとつは、スマート物流の実現です。スマート物流とは、最新のデジタル技術を活用して物流業務を効率化・最適化する新しい物流形態です。具体的には、AI、IoT、ビッグデータ、ロボティクスなどの先端技術を駆使し、企業の競争力強化と持続可能な経営を実現します。
スマート物流の主な特徴と企業にもたらすメリットは次の通りです。
IoTデバイスを活用すれば、物流の様々な場面からリアルタイムデータを収集・分析できるようになります。これにより需要予測の精度が向上し、在庫管理を最適化することが可能になるため、過剰在庫や不要な輸送を削減でき、コストを大幅に抑えつつ、利益率の向上が図れます。
さらに、収集したデータを基に配送ルートを最適化することで、燃料費の削減だけでなく、配送時間の短縮も達成できます。これらの取り組みによって、企業は効率的な物流オペレーションを構築し、競争力を強化することが可能になります。
スマート物流を実現できれば、企業は効率的な物流システムの構築によってCO2排出量を削減できます。また、最適な在庫管理によって廃棄物を最小限に抑えることも可能になるため、環境負荷の軽減に大きく貢献できるようになるでしょう。
これらの取り組みは、企業の環境対策を強化し、企業イメージの向上につながります。環境意識の高い消費者や取引先からの支持を集め、新規顧客の獲得や取引拡大の機会となる可能性もあります。
AMRやAGVといった自動搬送ロボット技術等の導入は、物流業界が直面する人手不足問題に対する効果的な解決策となっています。
特に、2024年4月から施行された働き方改革関連法による時間外労働規制への対応が急務となっている中、物流ロボットの24時間365日稼働能力は大きな利点となっています。
これらの技術を導入すれば、重労働や単純作業を自動化でき、従業員の負担が軽減されるため、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。これは従業員の満足度向上につながり、結果として人材の確保と定着率の向上にもつながるでしょう。
ロボット技術の導入は、法規制への対応と従業員のワークライフバランスの改善を同時に実現しながら、生産性を維持・向上させられる画期的な手段といえます。
スマート物流を実現できれば、製造から出荷、運送までの一連のプロセスをデジタル技術で一元管理できるようになります。これにより、サプライチェーン全体の可視化と効率化が可能になるため、企業はよりスピーディーで正確に経営判断を行うことが可能になります。
リアルタイムでの情報共有システムは、取引先との連携強化につながります。需要変動への迅速な対応や在庫の最適化が可能になるため、納期の短縮や欠品リスクが低減され、サービスの質の向上が期待できます。
スマート物流は、単なる物流コスト削減を超え、デジタル技術を活用した付加価値の高いサービス提供を可能にします。これにより、企業は新たなビジネスモデルの創出や市場シェアの拡大、さらには業界全体の変革をリードする存在となることが期待されます。
スマート物流の実現には、次のことが必要になります。
これらの要素が連携することが、効率的で持続可能なスマート物流には必須とされています。
スマート物流実現のための技術は様々なメーカーによって日々進化し続けています。
第一実業が提供するLOGITOは、その中でも特に連携に優れている自動化ソリューション。ワンストップで自由度の高いサービスを提供することによって、スマート物流の実現に貢献しています。詳しく見ていきましょう。
LOGITOは、第一実業株式会社が提供する物流自動化ソリューションです。工場や倉庫における搬送、保管、ピッキングなど、物流の総合的な自動化サービスを提供しています。LOGITOのサービスの特徴は次の通りです。
LOGITOの主な特徴
LOGITOを導入した企業では、現場ごとの課題を丁寧に分析し、段階的に自動化を進めることで、確かな成果を上げています。以下はその代表的な取り組み事例です。
ある企業では、日々の業務の中でも特に時間と人手を取られていた「ものを探す」作業に着目し、自動搬送や位置管理技術を活用することで工程そのものを可視化・自動化しました。
その結果、作業員数を10名から3名にまで削減することに成功し、省人化と作業効率の両立を実現しました。
LOGITOでは、導入前に詳細な現場分析とシミュレーションを行い、ROI(投資回収率)を予測したうえでの提案を行います。例えば、ある企業では初期導入範囲を絞って段階的に拡張するプランを採用し、コストと効果のバランスを取りながら運用ノウハウを蓄積。
結果として、無理のない範囲で着実にスマート物流化を進めることができました。
高精度な在庫管理とスピーディーな入出庫が求められる半導体関連企業では、材料タワーや搬送ロボット、コンベアシステムなどを段階的に導入し、最終的には入出庫業務の完全自動化に成功。
省スペース化と人件費削減、出荷リードタイムの短縮という複数の効果を実現しています。
LOGITOの強みは、「一気にすべて自動化する」のではなく、現場の状況や課題に合わせて最適なポイントから導入を進められることです。これにより、初期投資の負担を抑えながら、効果を実感しつつ拡張できる仕組みが構築可能です。
参照元:事例紹介 通い箱自動仕分け・パレタイズによる省人化
参照元:事例紹介 材料タワー導入による半導体・電子材料の入出庫管理の自動化
スマート物流の実現において、搬送業務の自動化は特に効果的な施策の一つです。
そのための代表的な技術がAMR(自律走行搬送ロボット)です。
AMRは、周囲の環境を認識しながら自律走行し、人や障害物を避けて目的地へ搬送できます。磁気テープなどのガイドが不要なため、現場のレイアウト変更にも柔軟に対応可能です。このAMRの一例として、LOGITOラインナップに含まれるパレット搬送・保管ロボット「GALAXIS PTRシリーズ」があります。
AMRの中でも、GALAXIS PTRは次のように高精度かつ汎用性が高い特徴があります。
一台でパレットのピッキング・搬送・入庫・出庫の工程をすべて担えるPTR製品は、段階的なロボティクスの導入であっても、効果をより実感いただけることでしょう。
LOGITOは、導入段階から運用支援まで一貫してサポートする自動化ソリューションです。段階的な導入とデータに基づくシミュレーション提案により、「現場に合った無理のないスマート物流化」が実現できます。
まずは資料をご覧いただき、現場の課題解決に向けた第一歩をぜひご検討ください。下記よりカタログをダウンロードいただけます。
LOGITO(ロジト)は第一実業株式会社が提供する物流自動化ソリューションです
本社
東部エレクトロニクス部
モジュールシステム部
海外実装部
営業企画グループ
TEL:03-6370-8600(代)
〒101-8222
東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地
(御茶ノ水ソラシティ17階)
大阪支社
西部エレクトロニクス部
TEL:06-4967-3037
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島3丁目6番32号
(ダイビル本館9階・10階)
名古屋支社
モビリティエレクトロニクス部
中部エレクトロニクス部
TEL:052-728-5475
〒460-0008
名古屋市中区栄四丁目1番1号
(中日ビル21階)
東北支店
TEL:022-266-2366
〒980-0803
宮城県仙台市青葉区国分町3丁目6番1号
(仙台パークビル7階)
福岡支店
TEL:092-441-1565
〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目4番4号
(東京建物博多ビル7階)
フォームからのお問い合わせの場合、土日祝日を除き、お問い合わせいただいてから1日以内に当方よりご連絡させていただきます。
ご連絡先を入力いただく際には、お間違いのないよう十分お気をつけください。