COLUMN

物流業界の脱ガソリン・EV化対応|環境とコストの両立を実現する最新アプローチ【2025年版】

物流業界は今、かつてない大きな転換期を迎えています。国際的な環境規制の強化と国内政策の加速、さらに人手不足や燃料価格高騰といった現場課題が重なり、「脱ガソリン・脱ディーゼル」への対応はもはや選択肢ではなく前提条件になりつつあります。

政府が掲げる「2030年 運輸部門35%削減目標」や「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、CO₂排出量の削減とランニングコストの最適化をどう両立させるかは、企業の存続を左右する重要なテーマです。

本記事では、最新の政策動向や国際潮流、そして物流現場で進む電動化・自動化の取り組みを整理します。さらに、LOGITOソリューションが提供する屋内外対応の次世代AMR「MyBull Robot」を中心に据え、環境配慮・省人化・コスト削減を同時に実現する戦略をご紹介します。

目次

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1.なぜ今、「脱ガソリン」が求められるのか

1. 国際的な要請
2015年に採択されたパリ協定は、日本を含む先進国に温室効果ガス排出削減の国際的な義務を課しました。EUは2035年から内燃機関車(ハイブリッド含む)の新車販売を禁止する方針を打ち出し、北米や中国も同様のロードマップを描いています。

グローバルサプライチェーンに依存する日本企業にとって、「環境規制への適合」=「取引条件を維持するための必須要件」であり、対応が遅れれば市場から排除されかねません。

2. 国内政策の強化
日本国内でも、国が掲げる「2035年 新車販売の100%電動化」、東京都による「2030年までに脱ガソリン新車ゼロ」方針など、明確な数値目標が示されています。
物流分野は運輸部門全体のCO₂排出の18.5%を占め、環境省・国土交通省の重点施策領域とされているため、企業への対応要請は今後ますます強まっていく見込みです。

2.物流現場に広がる電動化と自動化の潮流

物流現場では「環境対応」と「経済合理性」を同時に追求する動きが広がっています。具体的な取り組みを見てみましょう。

運送領域の主な施策

  1. EVトラックの普及:小型配送車を中心に導入が進んでおり、エネルギーコストを約6割削減できます。環境省試算ではCO₂排出を約3割削減可能とされています。

  2. 水素トラックの実証実験:大型・長距離輸送向けに検証が進んでおり、インフラ整備と並行して普及が期待されています。

  3. ダブル連結トラック:1台で2台分を輸送可能にし、ドライバー不足とCO₂削減を同時に解決できます。

  4. 共同輸送・中継輸送:複数企業が輸送ルートを共有することで積載効率と配送頻度を最適化できます。

  5. AIルート最適化:交通量・天候・荷量データを解析し、燃料消費と時間ロスを抑制します。

倉庫領域の主な施策

  • 再生可能エネルギー導入(ソーラー・蓄電池の併設)
     
  • エネルギー管理システム(EMS)による照明・空調の最適化

  • バース予約システムによるトラック待機削減

  • ペーパーレス化による効率化と環境負荷低減

  • ロボット化による省エネ・省人化

これらの施策は「CO₂削減」「人手不足解消」「運行コスト抑制」という三重効果をもたらし、導入企業は環境配慮型企業としての評価を高めています。

3.AMRの社会的受容と役割の拡大

AMR(自律搬送ロボット)は近年、物流現場で急速に普及しています。電力駆動で走行し、センサーやLiDAR、SLAM技術を用いて周囲を認識、自律的にルートを選択し障害物を回避します。

 AMRの導入メリット

  • 省人化:ピッキングや搬送を自動化し、労働力不足を補います。

  • 安全性向上:人手作業に伴う事故リスクを軽減します。

  • 環境負荷低減:電動駆動によってCO₂を削減します。

  • 作業効率化:稼働率が高く、夜間稼働も可能です。

こうした特性により、AMRは単なる「ロボット導入」ではなく、環境対応・人材対策・コスト最適化を同時に叶える統合ソリューションとして社会的に受け入れられています。


4.次世代の屋内外対応AMR「MyBull Robot」 

LOGITOソリューションが提供する「MyBull Robot」は、屋内外どちらの環境でも稼働可能な次世代AMRです。従来はガソリン車が担ってきた屋外搬送領域を含め、電動化による環境負荷削減を実現します。

特徴

  • 全天候対応:雨・雪・高温・低温といった厳しい環境でも安定稼働します。

  • 多用途性:牽引型・積載型をラインナップし、工場と倉庫をつなぐシームレスな搬送に対応します。

  • 高い安全性:AI制御による障害物回避や緊急停止機能を搭載しています。

  • 省エネ性:従来のガソリン搬送車に比べ、燃料コストとCO₂排出量を大幅に削減します。

導入メリット

  1. 屋内外搬送を電動化し、排出ガスゼロを実現します。

  2. 公的な補助制度の対象となる可能性があります。 

  3. 作業効率労務改善を同時に達成します。

MyBull Robotを活用することで、現場は「安全・効率・環境」の三拍子を揃えた次世代物流拠点へと進化します。

5. 補助金・制度を活用した導入促進

電動化・自動化の推進には依然としてコストの壁がありますが、国や自治体が提供する補助金・支援制度を活用することで、初期投資を大幅に軽減できる可能性があります。特に、EV導入補助金、省エネ投資支援、省力化投資補助、物流効率化実証事業などは、企業の電動化・自動化への取り組みを強力に後押ししてきました。

これらの制度は常に見直され、公募時期や条件が更新されているため、導入を検討する際には最新の補助金情報や自治体独自の支援制度を確認することが重要です。適切な制度を活用することで、コスト削減と競争力強化を同時に実現し、物流現場や製造現場の効率化を加速させることができます。

電動化・自動化の導入は単なるコストではなく、企業の成長戦略や持続可能な経営基盤の構築につながります。補助金を上手に活用するために、最新の公募状況や自治体独自の制度をチェックすることをお勧めします。

 

6. まとめ|屋内外搬送の電動化が「次の一手」

物流業界における「脱ガソリン」は、単なるトレンドではなく持続可能な成長のための必須要件です。

  • 屋内外搬送の電動化でCO₂を削減します。

  • 倉庫の再エネ化とロボット導入で省エネと効率化を実現します。

  • AMR導入で人手不足や安全課題にも対応します。

LOGITOソリューションが提供する屋内外対応のMyBull Robotは、この流れを加速させる中心的な存在です。環境・人材・コストという三大課題を同時に解決し、物流の未来を切り拓くソリューションとして期待されています。

資料ダウンロードや無料相談を通じて、自社の次なる一歩をご検討ください。




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