COLUMN

2024年・2030年問題に対応!複数工程を1台で実現する物流の新たな選択肢


​省人化や生産効率の向上、ヒューマンエラーの防止、安全性の向上などに役立つ技術として注目されている倉庫自動化。​

Panorama Data Insightsの市場調査レポート​によると、その市場は急速に成長しており、​​2024年​​から2032年にかけて年平均成長率(CAGR) 15%で拡大する​​と予測されています。

​今回は、そんな倉庫自動化のうち、特に汎用性や倉庫自動化の中核を担う搬送・保管工程の自動化の特徴や潜在的な課題を解説していきます。また、LOGITOソリューションがどのようにそれらの課題を解決していくのか、一端をご紹介します。​


目次


1.物流業界が直面する「2024年問題」と「2030年問題」 

近年、物流業界は深刻な労働力不足に直面しています。

特に、2024年4月から適用されたトラックドライバーの時間外労働の上限規制、いわゆる「2024年問題」は、現在も業界全体に大きな影響を及ぼし続けています。

さらに少子高齢化に伴う労働人口の減少によって、2030年には約6300万人まで労働人口が減少すると予測されており、これを「2030年問題」と呼びます。

これらの問題により、物流業界では輸送能力の不足やサービス品質の低下が懸念されています。


​​図1:2024年問題と2030年問題の影響​ 

2.なぜ今、倉庫自動化が求められるのか? 

​物流業界では、労働力不足や業務効率向上を目的に倉庫の自動化が急速に進んでいます。​ 

​国土交通省は2025年までに物流自動化の導入率を70%まで引き上げる方針を掲げ、企業の自動化推進を後押ししています。​ 

図2:国土交通省が目指す物流の未来と自動化のメリット 


中でも、搬送や保管工程の自動化はその中心的な役割を担っており、多くの企業が導入を進めています。 

図3:搬送や保管工程の自動化のメリット 


しかし、搬送・保管工程の自動化の導入には次のような課題が伴います。 

2-1 搬送・保管工程の自動化の潜在的な課題 

搬送・保管工程の自動化の導入は上記のように様々なメリットがあります。

しかし、次のように技術的な問題から潜在的な非効率も浮き彫りになっています。 

2-1-1 課題①導入時の負担が大きくなる可能性


搬送・保管工程の自動化は、無人搬送車AGV・AMRや無人フォークリフトAGFなどと組み合わせることで実現できます。

それぞれの倉庫に合ったカスタマイズができるのも人気の理由ですが、複数のロボットやシステムが必要になる可能性があり、導入コストが高額になってしまう恐れがあります。 

また、新たなロボットの導入時には、スムーズに使用できるようスタッフの教育が必要です。

まとめて導入した場合、それを扱うスタッフの負担も増大する可能性があります。

このように、導入時には費用面と人材面の両方で大きな負担が生じる可能性があるのです。 

2-1-2 課題②システムやロボットによるタイムロス


ロボットの導入は人間の作業よりも遥かに効率的ですが、システムやロボットの動作によって僅かなタイムロスが生じることは避けられません。 

AGVやAMRは基本的に水平移動ため、高所への収納にはリフトを利用する必要があり、受け渡しに多少の時間を要することがあります。

AGFの場合は、それだけでパレットの高所での出し入れが可能ですが、車体の切り返しや位置の調整などの動作で数秒程度かかってしまうことがあります。 

各工程では数秒程度の作業でも、積み重なることで非効率な時間は増大してしまうでしょう​​。

この潜在的なタイムロスが、将来的な生産性の違いとなる可能性があります。 
 

2-1-3 ③通路幅による収納ロス


従来の倉庫では、人やフォークリフトが安全に通行するために、各棚の間に2m以上の通路幅が必要とされることが一般的です。

倉庫の規模が大きくなるほど、この「通路として確保せざるを得ないスペース」が増え、結果として収納効率の低下や搬送動線の非効率化を招いてしまいます。


図4:搬送・保管工程の自動化導入の課題 



こうした課題を解決し、スムーズに自動化を実現するためには、適切なソリューションの導入が不可欠です。

3. 潜在的な課題にメスを入れる!LOGITOの提案ソリューション 

上記の潜在的な課題は、僅かな差に感じるかもしれません。

しかし、その僅かな差が積み重なることで将来的な生産性の差に繋がる可能性があることを考えると、妥協せずに向き合うことが重要でしょう。 

こういった課題にアプローチしているのが、LOGITOソリューションの1つである「GALAXIS PTR」です。「GALAXIS PTR」がどのように課題解決に向けたアプローチとなるのか、ご紹介します。

3-1 LOGITOソリューションの革新的な複数工程の一括自動化

LOGITOが提案するソリューションのひとつに、物流のパレット搬送・保管工程の自動化課題を同時に解決するための次世代パレタイズロボット「GALAXIS PTRシリーズを提供しています。 

​▶GALAXIS PTRシリーズとは?​ 
LOGITOソリューションが提供する次世代パレットハンドリングロボット 
パレット搬送工程と保管工程を両立した、効率的な倉庫自動化を実現するソリューションです。

 
✅ 1台でパレットの移動から格納・引き出しまで対応 
✅ 狭い通路でもスムーズに動作し、高精度な位置決め
パレット姿勢の検知と自動調整、障害物回避検知 

特に注目されている2つのモデルが「PTR-CLX」と「PTR-CC5」です。

3-2 PTR-CLX:床からの直接持ち上げと小回り性能で柔軟な高機動モデル

​​✅ 高さ最大4,200mmまで対応   

✅ 床から直接パレットの持ち上げが可能 

✅ その場で360度回転する際の回転半径が小さい(小回りが利く)

特に高頻度での搬送やピッキング精度が求められる倉庫に最適なモデルです。

3-3 PTR-CC5:高荷量・高揚程対応と効率性を兼ね備えた高性能搬送モデル

定格荷量・最大揚程に優れる  

充電が早い

3Wayフォーク採用により無駄な回転を抑え、効率的な走行が可能

とくに、都市部の小型倉庫や、段階的な倉庫自動化を考えている企業におすすめです。

4. まとめ:LOGITOソリューションで搬送・保管工程を併せて自動化実現

搬送・保管工程の自動化は多くの企業にとって必要不可欠な施策ですが、導入時のコストや運用面の課題が大きな障壁となっています。LOGITOソリューションの「GALAXIS PTR」シリーズは、こうした課題を解決し、効率的な倉庫運用を支援します。 

 ​
●PTR-CLX:床から直接パレットを持ち上げる機能と小回りの利く設計により、限られたスペース
でも柔軟な搬送・保管を実現。狭い倉庫内や複雑な動線でもスムーズ運用可能です。
 
 ●
PTR-CC5:
高荷量・高揚程に対応し、3Wayフォークの採用により効率的な搬送を実現。省スペース設計で狭い通路でも活用でき、倉庫の収納力と搬送効率を最大化します。

パレット倉庫の搬送・保管工程の自動化を検討している企業の皆様は、ぜひLOGITOソリューションの導入をご検討ください。​ 

「GALAXIS PTR」シリーズの詳細は、下記よりカタログをダウンロードしてご覧ください。

LOGITO 運営事務局

LOGITO 運営事務局

LOGITO 運営事務局では、全世界17カ国34拠点のグローバルネットワークにて培ったノウハウを生かし、物流自動化に関するトレンド・業界動向からノウハウ、成功事例まで、物流自動化の実践に役立つ様々な情報をお届けします。

CONTACT

LOGITO(ロジト)は第一実業株式会社が提供する物流自動化ソリューションです

フォームからのお問い合わせの場合、土日祝日を除き、お問い合わせいただいてから1日以内に当方よりご連絡させていただきます。
ご連絡先を入力いただく際には、お間違いのないよう十分お気をつけください。

ページの
先頭へ戻る