COLUMN

物流ロボットとは?種類 6 選と特徴的な機能や種類を徹底解説 【前編】



この記事では、物流倉庫における最新のテクノロジーである物流ロボットについて、その定義から種類、機能、メリットまで【前編】【後編】に分けて
徹底的に解説していきます。
AGVAMRGTPなど6種類の物流ロボットの特徴や違いやメリット、導入時のポイントまで、物流業界にもたらす革新的な変化と将来性についてもご紹介していきます。
物流ロボットの理解を深めたい方、自社の物流現場に最適なロボットを選択する際の判断材料を探していらっしゃる方、必見!



物流自動化において以下のお悩みはございませんか?

  • 物流自動化を進めたいが、進め方が分からない。
  • 最適な物流自動化のソリューションを模索している
  • 自社の工場や倉庫に適したAGVを選びたい

上記のようなお悩みごとがございましたら、LOGITOをご検討ください。LOGITOは製造業や倉庫業等の企業様向けに、物流の自動化を図るソリューションサービスです。
知識と経験が豊富な総合機械商社だからこそ、自動倉庫やAMR(自律走行搬送ロボット)、ロボットアーム等の導入を低コストで実現します。
「物流自動化を進めたいが、進め方が分からない。」などといった些細なお困りごとでも、まずはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。



目次




1. 物流ロボットとは?




物流ロボットとは、倉庫や配送センターなどの物流施設で使用される自動化ロボットです。
これらのロボットは、商品の保管、ピッキング、仕分け、梱包、搬送など、物流プロセスの様々な段階で活用されています。 経済産業省によれば、ロボットの活用は日本国内のみならずアジア諸国やアメリカ、ヨーロッパといった世界中で、近年急速に導入されているようです。 2018年の調査では、日本のロボット出荷台数が全世界のシェアの半数以上を占めており、2010年以降は出荷台数が急速に伸びていることも確認できます。





世界各国で選ばれている日本のロボット技術ですが、その中の1つである物流ロボットもまた多大な信頼性を獲得している分野です。
物流ロボットの導入により、作業効率の向上、ヒューマンエラーの削減、省人化の解消、環境負荷の軽減などが期待できるでしょう。


1-1 物流ロボットの役割とは


物流ロボットの主な役割は以下の通りです。

・商品の保管や取り出し
・ピッキング(注文商品の収集)
・仕分け作業
・梱包作業の補助
・商品の搬送
・在庫管理の自動化

これらの役割を果たすことで、物流ロボットは人間の作業者を補助(協働)し、作業効率を大幅に向上させることができます。
例えば、AGVやAMRは、工場や倉庫内での物品搬送を効率化し、作業者の負担を軽減することができます。


1-2 自動倉庫との違いとは


物流ロボットと自動倉庫は、どちらも物流作業の自動化を目的としていますが、いくつかの重要な違いがあります。



物流ロボットは、より柔軟で、多様な作業に対応できる点が自動倉庫との大きな違いです。

例えば、AGVやAMRは倉庫内の環境変化に柔軟に対応しながら、効率的な搬送作業を実現します。
物流ロボットは、人間との協働作業も可能であり、完全自動化が難しい作業でも活用できます。
一方、自動倉庫は大量の商品を効率的に保管・取り出しするのに適していますが、レイアウト変更などの柔軟性には欠ける面があります。
 

その欠点を補うのに有用なのが、物流ロボットと自動倉庫を適切に組み合わせた統合システムです。

物流現場の需要や規模に応じて調整することで、より効率的な物流システムを構築することが可能です

2. 物流ロボット導入のメリットとは


物流ロボットの導入により、倉庫内の作業効率が大幅に向上します。

人間の作業者と比較して、ロボットは24時間365日稼働が可能で、休憩が必要なく、疲労による生産性の低下もありません。これにより、作業時間の短縮と人件費の削減が実現できます。


2-1 業務効率化とコストカット

具体的な効率化の例として以下が挙げられます。

・ピッキング作業の高速化
・在庫管理の正確性向上
・搬送作業の自動化
・夜間や休日の無人稼働

2-2 環境に合わせた柔軟性と投資リスクの低さ


物流ロボットは、倉庫の規模や取り扱う商品の種類に合わせて柔軟に導入できます。

従来の大規模な自動倉庫システムと比較して、初期投資が低く、段階的な導入が可能なため、投資リスクを抑えつつ、ビジネスの成長に合わせてスケールアップすることができます。

 2-2-1 物流ロボット導入の柔軟性




2-3ヒューマンエラーの削減


物流業務においてヒューマンエラーは避けられない問題でしたが、ロボットの導入により、大幅に削減することができます。
ロボットは疲労や集中力の低下がなく、プログラムされた通りに正確に作業を遂行します。これにより、以下のようなミスを防ぐことができます。

・ピッキングミス(商品の取り違え)
・数量の誤カウント ・在庫管理の不正確さ
・配送先の間違い


2-4 労働力不足への対応


日本の物流業界は深刻な労働力不足に直面しています。
物流ロボットの導入は、この問題に対する有効な解決策となるでしょう。 ロボットが単純作業や重労働を担うことで、人間の作業者はより付加価値の高い業務に集中することができるためです。

 2-4-1 物流ロボット導入による労働環境の改善

・重量物の持ち上げや運搬作業の軽減
・繰り返し作業による疲労の軽減
・夜間勤務の削減
・危険作業からの解放

こういった労働環境の改善により、従業員の離職率の低下や採用難の解消にもつながることが期待されます。

2-5 データ分析による最適化


物流ロボットは単に作業を自動化するだけでなく、様々なデータを収集・分析する機能も備えています。
これらのデータを活用することで、倉庫内の作業フローや在庫管理をさらに最適化することが可能になります。

2-5-1 物流ロボットによるデータ分析の活用例

 NTTデータの事例では、AIを活用した物流ロボットの導入により、荷姿登録業務の65%を省人化でき生産性の向上に繋がったと報告されています。

・需要予測の精度向上
・ピッキングルートの最適化
・在庫配置の効率化
・設備稼働率の向上

2-6 環境負荷の低減


物流ロボットの導入は、環境負荷の低減にも貢献します。
電力で動作するロボットは、従来の内燃機関を使用するフォークリフトなどと比較して、CO2排出量を大幅に削減できます。また、効率的な作業により、梱包材や包装材の使用量も抑えることができます。
 

SDGsの観点からも、物流ロボットの導入は持続可能な物流システムの構築に寄与します。

具体的には以下のような効果が期待できます。

・エネルギー消費の削減 
・廃棄物の削減 
・作業スペースの効率的利用による建物面積の縮小 
・夜間照明の削減 

環境省によると、物流分野におけるCO2排出量削減のために、自動化・ロボット化の推進が重要な施策の一つとして挙げられています。




次回コラムで、物流ロボット6種類と機能などご紹介致します。




LOGITO 運営事務局

LOGITO 運営事務局

LOGITO 運営事務局では、全世界17カ国34拠点のグローバルネットワークにて培ったノウハウを生かし、物流自動化に関するトレンド・業界動向からノウハウ、成功事例まで、物流自動化の実践に役立つ様々な情報をお届けします。

CONTACT

LOGITO(ロジト)は第一実業株式会社が提供する物流自動化ソリューションです

フォームからのお問い合わせの場合、土日祝日を除き、お問い合わせいただいてから1日以内に当方よりご連絡させていただきます。
ご連絡先を入力いただく際には、お間違いのないよう十分お気をつけください。

ページの
先頭へ戻る